【NCTOOLSシリーズ】 - NCデータ円弧変換スムージングツール
NCArc
(エヌシーアーク)
微小直線のNCデータを円弧補間を用いた滑らかで美しいNCデータに最適化

数十万にも及ぶ微小な直線動作で近似されたNCデータを、円弧補間を用いた滑らかなNCデータに変換します。
大容量のデータでもトレランスを保ちながら超高速でスムージングを行うことが可能で、膨大なNCデータの容量を圧縮する他、曲面度の向上や実加工における切削速度の高速化などの効果が期待できます。
【効果その1】NCデータ容量の圧縮
スムージングを行うとNCデータのファイルサイズが劇的に圧縮されますので、メモリの少ない加工機での3D加工などに効果があります。
圧縮率については、モデルの形状やツールパスの種類、トレランスの設定にも影響を受けますが、曲面の多い形状ほど高い効果があります。
【効果その2】仕上がり曲面度の向上

曲面の断面形状は円弧であることから、微小直線で切削するよりも円弧補間で切削する方が曲面度は向上します。
さらに、微小ブロックを削減することで、切削速度を安定させる効果もあり、結果として切削面が滑らかで美しい肌に仕上がります。
*但し加工機によっては微小直線データが推奨されている場合もあります。
【効果その3】加工時間の短縮
微細な直線動作が連接しているデータの場合、NC制御の先読み処理が追いつかず、加工時間が大幅に膨らむことがあります。
この場合、微小ブロックをある程度の移動距離のある円弧補間に変換することで、高速で安定した送り速度を得ることができ、結果として加工時間の短縮が期待できます。
自由な許容誤差設定で精度を保ちます
円弧変換に際して許容可能なトレランスの値(弦精度)を自由に設定することができますので、必要な要求精度を保ちます。
また最大円弧半径や最小円弧長などによる制限も可能なので円弧化による不要なトラブルも防ぐように設計されています。
指定平面で変換を行います(G17/G18/G19)
円弧変換を行う対象平面も自由に設定できます。
G17平面だけを対象にしたり、G17/G18/G19全ての平面を変換対象とするなどの自由な選択ができます。
大容量NCデータもスピーディーに変換
時には数百万行にも及ぶこともあるNCデータですので、変換処理の高速化には重点をおいて開発を行っています。
50万行程度のNCデータでも変換時間はわずか数秒で完了しますので使用にあたってストレスを感じさせません。
外部アプリケーションとの連携
変換したいNCファイルをNCArcの画面にドラッグ&ドロップするだけでNCArcが起動しますので、他のソフトから自動起動させたり、右クリックメニューに追加して使用することも可能です。
また、NCArcで変換した後に起動する外部アプリケーションの指定が可能で、NCエディタや通信ソフト、NCビューワなどを指定すれば快適にご使用いただけます。